宮古島曝露試験レポート

地域の皆様の安心で安全な暮らしに貢献したい!
そのために紫外線量が東京の3倍ともいわれる沖縄県宮古島にて複数の塗料の耐久性試験開始。本気で塗料の可能性を追求しています!
曝露試験を始めた理由~YouTube~
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カテゴリー:日本塗装名人社
株式会社日本塗装名人社(通称JPM)は本物の塗装サービスをご提供すべく、塗装業界の技術向上・塗料開発・メーカーと施工店の技術研修を行う団体です。 メーカー発表の耐久年数ではなく、実際の耐久年数を自分たちの目で確かめるために、沖縄県宮古島の日本ウェザリングテストセンター(公的な耐久性試験場)で塗料の曝露実験を行っています。 では一体何故!?曝露試験を始めたのか!? JPMの常務理事を務める佐々木が語ります! |
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2019.11月 宮古島に7回目の視察に行ってきました
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カテゴリー:その他
【代表 佐々木拓朗より】 宮古島曝露考察 行って参りました!7回目になります。まずは一言。本当に宮古島最高です。 |
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●宮古島の風土考察● 千葉県の3.7倍の日照時間があり年間通じて亜熱帯地域です。 台風は基本風速70Mを観測し、(※一般建築では風速30Mを想定)19号も15号も千葉は40Mでした。日差しも、風速も桁違いです。 |
歴史を紐解くと・・・ 戦時下は米軍上陸。そして統治の、歴史を辿っています。 また現在は防衛上の要の地でもあり航空防衛レーダーが多数あり、ミサイルや航空機の地上探知。迎撃の一番目のエリアとなります。中華や朝鮮からミサイルきた際は宮古島に配備されているpack3迎撃ミサイルが発射されます。 そして、巡洋艦などの帰着エリアでもあるので給油箇所となります。尖閣諸島の海の守りは宮古島からスタートするのです。その中でなぜ宮古島かというと、「日本ウェザリングテストセンター」という民間の公的野外曝露試験所があるからです。気候帯で考えますと、アメリカのフロリダ半島と似たようなな赤道上に位置されます。 |
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塩害、風速、雨量、そして、紫外線・・・これらから耐えて行く物を造る!と言うことが構造物と言うわけですが、日本における一番環境が過酷な場所それが「宮古島」と言うわけです。 その中でユウマペイントは塗装を通じて建物を守る仕事をしており、塗膜を形成する事で守ります。塗膜を破壊するのは【紫外線】なのです。紫外線の破壊エネルギー。 有機物を跡形も無く失くすわけです。宇宙をイメージしてください。 大気と言うバリアの無い宇宙の地で紫外線を浴びた星は、岩、砂、などの無機物のみ存在し、有機物は今のところ皆無です。 これは太陽からの紫外線による破壊エネルギーにより有機物が姿を保っていられない。そこから来ています。 |
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宮古島で研究することは、国内の建物を守る上で必要であり、お客様へ安心で安全な暮らしを届ける塗装屋はこの塗膜を完全に!完全に掌握して行く必要があります。 「良い志しを立て良い行いをする」これは師松下幸之助の言葉です。 我々にとっての良い行い!とは「良い素材を知り、良い職人技術を身に付け、良い建物にする」そう思います。 |
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今後の展望② ~佐々木のインタビュー~
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カテゴリー:その他
前回のインタビューはこちら |
ポリウレアも超速硬化型のウレタン塗料なので、ポリウレアの持つ世界も結局ウレタン結合な訳です。もっと言うと、シロキサン結合な訳です。なのでみんなその結合式をベースに、誰と誰を組み合わせるかということだけを考えています。 この世界は今のところ変わらないので、ということは、このまま当面無機塗料で進んでいっても問題ないということです。 アクリルをベースに「ラーメン結合」みたいな名前のものを誰かが開発すれば、初めて別の世界が生まれます。今のところは新しい塗料が発売されても系統が一緒で味が醤油か味噌か塩かの違いなだけで、全部がラーメンであることは間違いないです。結合様式が変わらない限り変わらないということを、業界の皆さんはご存知でしょうか。 |
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お客様は知らなくていいのです。でも私たちは知っていなければいけないです。 |
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今後の展望 ~佐々木のインタビュー~
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カテゴリー:その他
「無機学会」というところで私が名誉顧問になれば分かりやすいのですが、そんな学会はなくて。「無機学会」イコール「シロキサン結合学会」なわけなんですが(笑)でも真面目に、こういった運びを作りたいなと考えています。実際に「光触媒工業会」というものがありました。現在は「塗料工業会」があって「日本塗装工業会」もあります。こういう学会を無機塗料で作って、牽引つけたいなと。宮古島での実曝露試験が3年過ぎたら、建築学会に「塗料に於ける宮古島での曝露試験場に対する見解」という建築用の論文を書こうと思っています。 論文を学会に提出して、承認されれば冊子になって建築学会フォーラムでお披露目されるのですが、そのフォーラムにユウマペイントの名前で、佐々木拓朗が書いた論文が置かれたら、無機塗料をムキになって追い求めてきたということが伝わるかなと。もっと言うと、塗装業界の「塗料」に対してどれだけ向き合ってきたかということが分かる。これらが今までの「建物を守る」ということに全て繋がっていたということも分かる。なので、あと3年待ちたいと思います。 |
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これを「出口」として考えているのですが、「ウチの社長、論文書いているんですよ」と営業メンバーが言ったところでお客様からしたら「・・・へー」というのが本音だと思います。なので、お客様からしたらあまり牽引付けにはならないし、商品の値打ちにはならないかもしれませんが、無機塗料をムキになって追求し続けている理由をユウマペイントのメンバーたちには理解してもらえると思うんです。「社長、本気だな」ということは分かると思いますので。 これはやはり、建物を守るために生きてると言っている私が、論文まで書いて文書になっている世界まで追いかけているのだから、やっぱり建物を守るには無機塗料を売るしかないんだなということを分かってもらえれば、みんなも無機塗料を愛するようになると思うのです。そうして愛しているものをお客様に「価値ある商品」として正しく伝えるというのは、お客様への貢献の愛になるのです。 それが伝わると一番いいですね。 |
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無機塗料に代わる結合式というのは多分、科学者たちが新薬を作るのと同じような世界で考えていることなので、今のところ強いものは無いのですが、一番壊れにくい手の繋ぎ方(結合式)はポリウレアしかないかなと思います。超速硬化の硬質ウレタンしかない。「ウレタン」だからそれって悪いんじゃないの?ウレタン塗料って悪いとされているから悪いんじゃないの?と思うかもしれませんが、ウレタン塗料が悪いのではないです。ウレタンの結合はそもそも優れた開発だったわけなので。ウレタン結合したものに有機顔料で塗膜をつけているから塗装の変退色が早いだけです。なのでウレタン結合自体が悪いわけではないのです。でもウレタン結合ってどうしても壊れるよねと言ってウレタン結合の上に更に結合要式を乗せられないかと言ったのがフッ素塗料ですし、シロキサン結合という世界観になってくるのです。 |
無機塗料についてちょっと眠くなる話② ~佐々木のインタビュー~
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カテゴリー:その他
「シロキサン結合塗料」か「無機塗料」かの二択になり、無機塗料が選ばれたのですが、「無機」という言葉に馴染みがないのでよく、「無機って何?」と聞かれると大抵「無機質なものを無機って言うのです!要するに不変で変わらないもののことです。陶器とかガラスとかセラミックとか・・・だから無機塗料はガラスが入っているから強いんです」と分かりやすい言い方をされるのですが、私からすれば「ガラスが入っているから強い」というのは意味が分からないのです。 じゃあガラスでいいじゃんって。家にガラスを貼ればいいじゃんて話になってしまいます。ガラスが入っているから強いのではなく、無機質のものが顔料だから。 |
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無機質の顔料ということは、色です。有機の顔料は溶けます。破壊されます。車で言えば真っ赤とか真っ青とかは色が飛ぶわけです。有機顔料だから。黒とか白とかは無機顔料が多いです。有機の顔料は少ないのです。自然にあるものが無機だから。なので無機の赤とか無機の青とか無機の緑というのは存在しないのです。それは有機顔料と言って色を足すしかないのです。 |
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顔料として無機顔料がふんだんに入っているということは色飛びしにくいということがひとつ。何よりも、シロキサン結合というのは特許なのですが、シロキサン結合という塗料がやっぱり強いのです。 |
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無機塗料を日本で一番売っている私たちは、これからも無機塗料に向き合っていかなければいけないし、検証し続けていかなければいけないと考えています。 本気で進めていく理由は、建物を守れる一番の塗料だということが検証で分かっているから。無機という言葉がお客様のところに当たり前に届くようになったことすらも私たちの功績な訳です。何故かというと、私たちが無機を使用する前は、フッ素・シリコン・ピュアアクリルの塗料が主となっていましたので、それに伴い同じ塗料での他社メーカーでの相見積もり(数社から見積を取ること)はありましたが、無機塗料を使用するまでは、相見積先でも無機塗料を提案していると聞いたことがありませんでした。 JPMに、無機塗料を製造してくださっているメーカーが、無機という塗料を世の中のスタンダードにしてほしいと申し出てきたのは、いい塗料だということが検証されているからということがひとつなのですが、私たちJPMのところに持ってきたから世の中に無機塗料が拡販されて無機塗料という言葉で市場が作られていったので、他の大手塗料メーカーさんが無機塗料に準ずる塗料を開発するようになって、無機塗料が他のメーカーさんを通じて世の中全体が使用するようになって無機塗料という市場が出来上がりました。 |
無機塗料についてちょっと眠くなる話① ~佐々木のインタビュー~
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カテゴリー:その他
日本塗装名人社の無機を使う理由はこちらから |
「無機」という塗料を私たちは4~5年連続で売り続けているのですが、それは無機塗料に価値を見出して下さったお客様がいるからということもありますが、本来は無機塗料に価値があるとお客様以上に思っているのは私たちでなければいけないですよね実際どうかは別として。 「無機って絶対にいいんだよね」と日本で一番思っている人たちが私たちでなければいけないというのが大前提にあります。 私たちは、日本で一番無機塗料を扱っていて、日本で一番無機塗料を信じていて、日本で一番無機塗料に向き合っているのだと思います。ちょっとボケた感じに聞こえますが(笑) それは何故かと言うと、「守る」ということに対して一番近い塗料だからです。 |
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では何故、無機塗料が一番いいのかと言うと、そもそも「無機塗料」という名前は造語です。「シリコン塗料」も造語です。「フッ素塗料」も造語です。 誰かが「この名前でいいんじゃない?」と言って決めてるのです。 ちなみに、塗料は全部「アクリル」で出来ています。アクリルって何かと言ったら石油です。石油をアクリルって呼ぶくらい、単純に塗料は全部石油から作られています。そこで見ていくと「無機塗料もシリコン塗料もフッ素塗料も、元は全部アクリル」なのです。 アクリル塗料にシリコン樹脂、もしくはシリコンのセラミック顔料を入れたものがシリコン塗料という呼び方をしています。 アクリル塗料にフッ素という結合式を入れたものをフッ素塗料と呼びます。 アクリル塗料にウレタン結合というものを施したものがウレタン塗料です。 ウレタン樹脂を入れたのではないです。ウレタン結合です。 この「ウレタン塗料」にシリコーンと言われる樹脂もしくはセラミックと呼ばれるシリコン性のもの(粉黛)を混ぜたものがシリコン塗料です。 では「シリコン塗料」にフッ素を混ぜたらフッ素塗料なのかと言うと違います。アクリル塗料をウレタン結合させた上に更にフッ化加工させたものがフッ素塗料です。フッ化加工とは何かというと、ウレタン結合してるものの間に、更に結合する(3結合なのか4結合なのか)。それによって耐久年数が変わってきます。 では、無機塗料は? 無機塗料は、アクリル樹脂塗料をウレタン結合させて、更に無機顔料を混ぜて更にシロキサン結合という結合式で結んだものが無機塗料と言われます。 |
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無機塗料を正式な名称で言うなら「シロキサン結合塗料アクリル樹脂ベースウレタン結合の上にシロキサン結合をさせた無機顔料入り塗料」となります(笑) これは長いですね。 実際、この塗料を発売する際に「シロキサン結合塗料」か「無機塗料」にするかの二択でした。なのでもしかしたら「シロキサン結合塗料」になっていたかもしれません。 |
日本塗装名人社の塗料を使う理由 ~佐々木のインタビュー~
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日本塗装名人社(JPM)の塗料を使っている理由は、JPMで取り扱い始めたのが5~6年ほど前なのですが、実際はもう20年くらい使われている塗料なのです。では、どこで使われていたかというと、殆ど塩害地域の橋脚等で使われてきました。「塩害」「風」に対する耐久性が高く、また「防錆性」という錆に対する耐久性も高いということで実績を上げてきた塗料が、5~6年前くらいから建築業界にて販売するようになったのです。もっと言うと、JPMの塗料を作ってくれているメーカーさんは元々、塗料を製造委託される会社さんです。日本ペイントさんといった、日本で販売される大手メーカーさん達が「こんな塗料を作りたいんだよね」と言うと「あ、では作ってみましょうか」と言って作り、調査結果も出して報告したりしているような会社さんです。 |
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私たちは職人なので、川上でもあり川下でもあります。お客様にとって一番いいと思う塗料を川上に登って湧き水の源泉(商品)を拾って、川下に行ってお客様にお渡しする係りでもあります。そんな理屈で塗料メーカーさんにお願いして、今までの塗料にJPMのエッセンスを入れて「JPMの塗料」を作ってくださっています。 |
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それ以外の塗料を使わない理由は、それ以上の塗料が無いから。作ればあるのでしょうけど。 |
曝露試験場獲得 ~佐々木のインタビュー~
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カテゴリー:その他
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いざ曝露試験場を持ってみると、あちこちの塗料メーカー様から「弊社の塗料も入れてくれませんか?」と依頼がくるようになりました。正直、「はぁ?それって自分たちの仕事じゃないの?」と思うし、私がメーカーの人間だったら絶対に思うだろうし、日本ウェザリングセンターという公共の公的機関も運営しています。私がメーカーだったら。 |
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改めて思うのは、やっぱり作っている側たちも、良いもの×良いもの=良いものに決まっている筈と言って見切りで発売していることがあって、そういう意味では、使った人の自己責任が問われてきます。塗膜が持つ・持たないに関しては、使った人・施工店の責任だし、もっと言えば選んだお客様の責任のもとで使用されているということが事実としてある以上は、私たちがしっかりと網の目でいないと、守るものも守れないです。 長くなりましたが、以上が宮古島の曝露試験場を購入したきっかけ・経緯になります。 |
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JPM(日本塗装名人社)という名義で「名人」である以上、名人が使うにはどの塗料が一番ふさわしいのかを知る必要があります。同時に、塗料が壊れていくメカニズムも知らなければいけない。 この塗料はこのタイミングで壊れていくという理由もそこに全部現れていくので、日本中の塗料を検体として調査する必要があるのです。 「経験」と「勘」と「雰囲気」と「カタログ」で良い悪いの判断をして、世の中に出していくことはしません。メーカーの営業さんが嘘を言っているわけではないと思いますがしません。絶対にしません。 |
曝露試験を開始したきっかけ④ ~佐々木のインタビュー~
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カテゴリー:その他
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促進耐候性試験の5000時間の照射は、野外でしかも千葉県という地で1年半でダメになった。千葉県というか全国で1年半でダメになったということが分かったら、「5000時間って何だったんだろうか!?」と思いました。塗料Aのメーカーは、促進耐候性試験5000時間をクリアしたと言っていますが、実際は入れてないかも知れないじゃないですか。それは誰が証明できるのか。誰も証明できないじゃないですか。ちゃんと入れていればダメにならなかったかもしれないし、実際に入れていてもダメになっていたかもしれない。ですがメーカーは最後まで「入れた」と言っていました。 私は、メーカーの営業さんと親しくしていたので問い合わせてみました。「本当はどうなんですか?」と。そうしたら「いや、私も技術の人間に聞いたのですが、ちゃんと5000時間入れたと言っていました。でも佐々木さん、どう思いますか?」と逆に聞かれてしまいまして。ということは、ちゃんと入れていたのだとしたら、促進耐候性試験が全くもってあてにならないということが世の中に証明されたことになりますし、もし入れていたのだとしたら、入れたといって入れてない塗膜なんかは塗料Aのメーカーに限らず世の中にごまんとあるよねという・・・。どっちにしてもリスクだということが分かったのです。 |
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「促進耐候性試験●●時間クリア」というのは、どのメーカーの塗料カタログにも書いてあります。シリコン塗料なら3000時間とか2500時間以上という書き方をしています。よく考えて頂きたいのですが、シリコン塗料や、一番人気の塗料Bで2500時間と書いてあるのです。なのにシリコン塗料や塗料Bを塗っている会社さんは「10年持ちます」「10~12年持ちます」とご提案しているのです。2500時間以上なのに。500時間で1年です。ということは5年以上持ちましたという言い方に変換できるのです。意味が分かりませんよね。 12年以上持ちますというなら、6000時間の照射に耐え抜いた塗料だといって初めて通用するのです。これが検証と事実の突合せになるのです。 |
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検証を2500時間しかしていないのに、12年持ちますというのは「5年までは検証しましたが、その先については仮設だ」ということが言えるわけです。「仮設12年持ちます」と言ってお客様にご提案しているのなら話は分かりますが「12年持ちます」と私たちはお伝えするのです。そういう世界を私たちは司っていて、でも「建物を守る」という意志はあって。だから「まずいな」と感じているのです。 なので宮古島であれば、千葉県の約4倍の紫外線の照射時間プラス赤道に近い場所、かつ塩害という塗膜にとって一番ダメージの負いやすい環境、更に台風という「雨風」に多く晒される環境は、塗膜とって非常に厳しいものと言えます。これらの厳しい環境下での1年は、千葉県での4年に相当すると言われています。言われているというよりも、事実です。これは何で証明されるかというと、紫外線量を測るウィザード機というものがあって、日本ウェザリングセンターという曝露試験場は、旭川と銚子と宮古島にあるのですが、この3ヶ所でいうと銚子が私たちから近いです。銚子のセンターは主に塩害と標準(首都圏)の紫外線を調査しています。3ヶ所とも、各々の場所で紫外線量を測定していて、そこから宮古島は千葉県の約4倍もの紫外線量があるということが分かっているのです。更に銚子と宮古島に検体をよーい!ドン!で置いた場合、宮古島のほうが銚子の4倍早く変退が進んでいくということも分かっているのです。 |
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その結果、4倍紫外線量が多いという計測値が出て、物を置いて物が風化していくスピードも4倍早く進んでいくということは、紫外線量と風化の量は相関が取れているということが分かるわけです。ということは、どれだけ紫外線に当たるかが、ものを劣化させる理屈というか破壊するエネルギー量だということが分かるから、宮古島で4倍早く検証しなければいけない。私たちは建物を10年守らなければいけないのです。ですので、1つの検体に対しての検証は、宮古島でも最低2年は実曝露として置かないと物事が進まないのです。これが促進耐候性試験だとしても5000時間置かないと、物事の良し悪しの判断がつかないのです。 この試験は、本来なら塗料を作るメーカー様たちがやらなければならないのですが前述しましたとおり、機械に入れているのかどうか分からないですし、メーカー様によっては宮古島の曝露試験場を持っている会社と持っていない会社も事実としてあるのです。 |