[受付]9:00~18:00 [定休日] 日曜・祝日  メール・LINEは24時間受付中!

blog

【モルタル外壁用】新塗料「JPウォール無機」のご紹介

  • 研究・開発活動

ジョリパットで仕上げている外壁に特化した塗料が発売


最近建てられている新築の戸建て住宅の外壁の多くは「ジョリパット」などの骨材入りの仕上げ材で塗装されています。 割合としては「窯業系サイディング」のほうが多いですが、モルタル外壁も決して少ないわけではありません。 「モルタル外壁の家にしたい」という方の多くは「ジョリパット仕上げ」にして、スタイリッシュな雰囲気の住宅を好まれる方が多いように思います。 そんなジョリパット独特の風合いや意匠性に特化した塗料をこの度、日本塗装名人社より発売いたします。その名は「JPウォール無機」です。


JPウォール無機の特徴

JPウォール無機の特徴のひとつは、「つや消しの骨材入り」で表面にざらつきがあり、砂っぽい仕上げになっていることです。現在のモルタル外壁の仕上げと似たようなテイストになっています。


最近の流行りとして、光沢がある塗料よりも「マットな仕上げ」で塗装をされる傾向があります。今まではモルタルのような元々骨(こつ)っぽい感じで仕上がっているお客様の家を「艶あり無機塗料でピカピカに塗る」ことが一般的ではありました。ですが、元々の意匠性と異なることで「(塗膜で)上部になったけれど仕上がりがイメージと違う」ということがありました。


このJPウォール無機は、ジョリパット仕上げの外壁の雰囲気を損ないませんので、意匠性を保つ塗装を行うことができます。


さらに意図的に「無機塗料」で仕上げました。高耐候の塗料の中で「骨入り」でかつ「変退色しにくい」という顔料を集めて作っています。汚れにくさよりも「色が変化しにくい」というところに重きをおいています。



無機塗料に砂入りの塗料で仕上げたことがポイント

モルタルなうえに骨入りのジョリパット風なテイストの建物におススメの塗料です。

耐久年数は、グレードは「無機塗料」ですので10年は超えてくる商品になります。


「骨入りのマットな仕上がりになる塗料」はたくさんあります。「アイカ工業株式会社様」が販売しているジョリパットが骨入りの仕上げ材の軸になっています。塗り替え用として「ジョリフレッシュ」という材料がありますし、ジョリフレッシュの高耐久仕様などもありますので、カテゴリとしては既に存在しています。


また、スズカファイン株式会社様の「ビーズコート」などもあります。こちらは人気の塗料になっています。

各塗料との仕上がりの違いについて

仕上がりは「ビーズコート」のほうがツルっとしています。JPウォール無機のほうが、配合している「骨」が荒いことが理由です。さらっとした仕上がりがお好みの方は「ビーズコート無機」で塗装されることをお勧めします。


ジョリパット仕上げの住宅に住まわれている方々が塗り替えをする際、恐らく耐候性以上に気になることが「色の変化」だと思います。過去、様々なジョリパット仕上げ住宅のお客様とお話してきましたが、色についてのお悩みが本当に多かったです。JPウォール無機は、その悩みを解消すべく開発しました。

もちろん、宮古島の曝露試験場にてどの程度で変退していくかを見ていきます。2024年6月に予定しているので、経過が分かり次第随時お知らせしていこうと思います。

JPウォール無機の仕様

JPウォール無機は他の塗料に比べて標準色が少ないです。そこには理由があり、先述した通りJPウォール無機は「色の変退色をさせにくくするために【顔料】にこだわっている塗料」です。有機顔料をなるべく使用せずに色をうまく引き出すことを意識した商品です。変退色をなるべく無くすことがテーマのため、日本塗装工業会のように何千種類もの色があれば、お客様の色選びも楽しくなりますが、JPウォール無機に関しては目的が明確な商品のため、予めご理解いただけると幸いです。ちなみにJPウォール無機の標準色は24色です。


JPウォール無機に使用する下塗り材は指定がありません。対象の外壁が「モルタル」なので、モルタル外壁に最も適した下塗り材をお選びいただければと思います。



JPウォール無機の透湿性・塗膜について

塗料の透湿性についての動画はこちら▶ 

JPウォール無機も、メーカー様にご協力いただき検証したところ、実験に準ずるような結果は出せました。

一定の基準で透湿性は担保されています。


今までジョリパット仕上げを含むモルタル外壁の塗装を行う際は「ひび割れを発生させにくくする」ことを最優先とし、砂骨入りの施工を行い、上塗りを三分艶にしてあげる程度の工事を行っていました。

既存の外壁に意匠性があっても、ひび割れが発生することのほうがリスクと捉え、とにかくひび割れ防止にこだわりを持ち施工をしていたため、お客様のご理解を得られないと採用していただけない状態でした。


今回のJPウォール無機での施工は、砂骨は不採用となります。厚膜ではなくなるためひび割れが心配されるかもしれませんが、最近はひび割れをVカットなどで処理をせずテープを貼って補修する「A-NC工法」での施工を行えばひび割れのリスクも減るという考えがあり、砂骨入りでなくても大丈夫と判断した背景があります。


A-NC工法の紹介動画はこちら▶


ただ、これが可能な住宅は最近建てられた住宅に限ります。20年くらい前に建てられた「タイル吹き」「ヘッドカット」「スタッコ」「リシン」仕様の住宅には引き続き、砂骨入りの厚膜仕上げで塗装を行います。



JPウォール無機の取り扱いについて

2024年5月現在、既にユウマペイントのお客様にはご採用いただいている方もいらっしゃいます。

今後、JPウォール無機での施工が標準仕様となり、昔からある「タイル吹き」「ヘッドカット」「スタッコ」「リシン」仕様の住宅の場合は今まで通り砂骨入りの塗装でご提案させて頂ければと思います。