ユウマペイントでは、宮古島に試験場を構え、建材や塗料の耐久性を調べる「曝露試験」を実施。今現在だけでなく未来に起こり得ることを予想し、お客様の安心で安全な「未来の暮らし」を守るため、塗料の検証・塗料の開発を塗料メーカーと協力し研究を重ねています。
代表佐々木は「日本塗装名人社」(通称:JPM)の取締役を兼任しています。JPMの活動の中で、紫外線量が東京の3倍と言われる沖縄県宮古島の日本ウェザリングセンター内に、塗料の耐候性を検証する権利を獲得。
ユウマペイントでは、この施設で、国内で販売されている塗料を450検体分ほど用意し、塗料の研究を重ねています。
公的な機関のもと公平なデータ収集が可能になったことで、塗料メーカーさんからの試験データに加え、雨・風・塩害などの影響を受け、建材や塗料の耐久性を調べる実際の「曝露試験」結果をもとに、お客様へ最高品質の塗料をご提案しております。
試験場を持つまでは、メーカーさんが作ってくれたパンフレットやメーカーさんの言うことだけのみが、判断材料でした。
しかし、耐久性が10年といわれる塗料を使っていても、厳密には10年間家を守れないことを知りました。そしてその原因を深く理解できている人はほとんどおらず、悪意はありませんが、結果的にお客様に嘘をついていることに繋がります。
「促進耐候性試験●●時間クリア」というのは、どのメーカーの塗料カタログにも書いてあります。例えば、シリコン塗料なら3000時間や2500時間以上という書き方をしています。それを提案する塗装会社では「10年持ちます」「10~12年持ちます」とご提案をしているのです。
12年以上持ちますというなら6000時間の照射に耐え抜いた塗料だといって初めて通用します。これが検証と事実の突き合わせになるのです。
塗膜が持つ・持たないに関しては施工店の責任となりもっと言えばその塗料が選んだお客様の責任のもとで使用されているということが事実としてある以上は、メーカー様任せにせず、私たちがしっかりと自分たちで検証と事実の突き合わせをしないといけません。
塩害、風速、雨量、紫外線…これらの環境要因から劣化具合を測定する「曝露試験」。
この環境が日本で一番過酷な場所である沖縄県宮古島では、耐久性の結果が早く出やすいのです。
宮古島での1年間の曝露試験は、千葉県での約4年間に相当し、4年間で塗料がどこまで劣化するのかがわかります。
私たちは、お客様の住まいを守るうえで、塗料の性能だけでなく塗料が壊れていくメカニズムも知らなければいけません。
この塗料はこのタイミングで壊れていくという理由も曝露試験では全部現れていきます。
築10年前後を目安に屋根外壁塗装を行うと考えるとしても、1つの検体に対しての検証は宮古島でも最低2年は実曝露として置かないと進まないのです。
現在の売られている塗料の良し悪しがわかるのはもちろん、宮古島では約4倍のスピードで塗料が劣化するため、未来に起こり得る塗り替えを予想することができます。
未来のことをある程度予測できるため、そこに向けてどのようなサービスを提供すれば、業界やお客様のためになるか考えられています。
2023年5月に「アスファルトシングル面用プライマー」をメーカー様と協力し開発いたしました。2023年現在新築住宅の約30%に用いられている屋根材が「アスファルトシングル」です。
シングル専用の塗り替え材が販売されていて一見何も問題が無いように思いますが、実は専用の塗り替え材を使用して塗装を行っても剥がれてしまう問題がありました。
ユウマペイントでは、2016年から専用塗料を開発してくれるメーカー様を探し、ようやく「アスファルトシングル面用プライマー」の販売に至り、剥がれの問題が解決へと進むようになりました。
現在は、宮古島の試験場では、2028年に千葉県で起こり得る塗り替えを想定して、塗料の実験をしています。
築10年前後を目安に屋根外壁塗装を行うと考えると今建てられている建物は2回目の塗装時期にはどうなっているのか?など、研究するためには「こういうことが起こり得るのでは?」という仮説を立てなければなりません。
年数が経過した塗料の廃盤が相次ぎ代わりに新しい塗料が発売されている塗装業界。
自然災害や高齢化や経済状況、世の中の変化に合わせて建物の構造や材料も変わってきます。
何が起こるかわからない未来に対して、仮説を立て、より良い未来に繋がるように取り組んでいくこと。
ユウマペイントは「今」だけでなくお客様の「未来」もお守りするために、これからも検証を続けていきます。