ユウマペイントでは、「減災」と「災害復旧」に力を入れ、地域の皆様の安心で安全な暮らしをお守りしています。
地域の減災力を上げていくことが、塗装屋の使命であり、私達ユウマペイントの使命です。
減災とは災害時において発生し得る被害を最小化するための取り組みです。(Wikipediaより)
災害時に被害を最小限に抑えるためには、「減災力」をどれだけ鍛えられるかが大切となってきます。
普段、屋根外壁塗装を行う際に、私たちは以下の2つのポイントを意識して取り組んでいます。
ですが【風に強い家にする】という目線でのご提案はなかなかしてこなかったように思います。
「塗装で建物をきれいにする」「塗装で水の浸入を防ぐ」ことは大前提として大切なことですが、「素材そのものを風で飛ばないように工夫する」という新しい目線をもって屋根外壁塗装工事を考えていく必要があると私たちは考えます。
これは令和元年に発生した台風で千葉県が大きな被害を受けた際に私たちが直面した課題となりました。下記は令和元年の台風15号・19号が発生した際に被害に遭われたお客様の写真です。
また、飛散はご近所さんにも及び二次被害につながることもあります。
下の写真は、令和元年の台風19号にて、実際にお隣の家の屋根の棟板金が飛んできて戸袋に激突した様子と、雨樋を破損させてしまった写真です。3枚目の写真がお隣の棟板金です。
1枚だけでなく何枚もの棟板金が激突したことが分かります。このように、ご近所の方々にも被害を及してしまう可能性があるのです。
屋根カバー工法も減災の1つです。
私たちはノンアスベストの屋根はカバー工法でご提案していますが、塗装ができない屋根材と知らずに「塗装が可能」とご提案する業者様もいらっしゃいます。
私たちも創業間もない頃は、ノンアスベストの屋根材があるということを知らなかったので、塗装していました。
下の写真は、ユウマペイントが以前、塗装ができない屋根材と知らないまま塗装してしまったお客様の屋根の写真です。定期点検にお伺いした際に、判明しました。いずれも施工後3年未満です。
ノンアスベストの屋根材は実際塗装自体は可能ですが、屋根の素材自体が脆いため、塗装直後でも台風などの強風時には屋根材にヒビが入り、割れて落下することが想定されます。
豪雨や暴風による雨漏り、屋根材の飛散や棟の崩壊、雹の衝撃による凹みなど、ご自身の住まいや近隣への被害を最小限に抑える強い屋根壁にすることが、地域の減災力向上につながると考えています。
2021年8月、埼玉県草加市にある一般社団法人建材試験センターにて、どのくらいの風速で屋根が飛散してしまうのかを検証してきました。
これは全日本災害住宅レジリエンス協会(通称:JRD 災害専用の復興団体)を通じて行ったものです。
③の商品は私たちが屋根のカバー工事を行う際にご提案している屋根材になります。
検証の結果、②ノンアスベストの新品スレート屋根(タスペーサーあり)がタスペーサーなしの①よりも5m/sほど風速に耐えたのです。
普段は毛細管現象を防ぐことを目的に挿入していたタスペーサーだったので、居合わせたメンバー皆が驚きました。
この結果を踏まえ、意図的ではなかったとしても少しずつ「減災」につなげてきていたことが分かりました。
「守る」ことに対する正しい知識を身につけ、お客様のお住まいに最も適した商品や施工方法をお伝えし、ご選択いただくことが、地域の減災力向上につながると考えます。
これからもユウマペイントは、「安全で安心な暮らしを守る」ため、日々商品や施工法の研究・検証、技術研鑽を積み、「減災力」を鍛えていきます。
ユウマペイントには、有事の際に地域の皆様の「安全で安心な暮らしを守る」ための「有事」に対応できる社内体制・全国ネットワークがあります。
ユウマペイントでは、台風・雹・豪雨等の災害発生時は災害緊急対策本部を立ち上げ、地域や全国同業者と連携を行いながら応急措置に迅速かつ的確に当たります。
2019年の台風19号、21号が千葉県を襲った際に「棟板金が飛んだ」「雨樋が破損して落下した」「雨漏りした」など、発生直後からわずか3日間で200件近いお問い合わせをいただき、対応した経験があります。
ブルーシートによる応急措置作業が続けられたのは、同業仲間の協力があったからです。代表佐々木が事務局長を務める塗装ボランティア団体「塗魂ペインターズ」の全国メンバーがブルーシートを届けてくれました。
まずはできるだけ多くの建物に応急措置を施そうと、タクシーのように本社から指示を受けて、現場を回る日々が続きました。結局、2カ月間で約1,000件の建物に応急措置を施し、その後、3年をかけて補修工事を行いました。
この経験を元に有事に対応できる体制づくりを進め、令和2年度には、全国の塗装会社の中で初めて「事業継続力強化計画認定制度」に認定されました。
これは、中小企業が策定した防災・減災の事前対策に関する計画を、経済産業大臣が「事業継続力強化計画」として認定する制度です。
つまり…災害が起こった際、ハザードマップ等を活用した適切な行動、安否確認や避難の実施方法など、発災時の初動対応の手順に則った行動、人員確保、建物・設備の保護、資金繰り対策、情報保護に向けた具体的な事前対策などこれらを計画に基づいて対策が取れる体制を整えているということです。
ユウマペイントは、災害時にいち早く現場に駆けつけ対応するための全国ネットワークがあります。災害時には全国の同業者が応急措置・復旧工事の協力やブルーシートなどの物資の支援を行います。
被災地内外の復旧工事に当たるための全国組織「全日本災害住宅レジリエンス協会」や、塗装で社会貢献を行う「塗魂ペインターズ」や「雨もり119」など、全国的な組織を持っている外装団体と連携し、皆様の住まいをお守りいたします。
ユウマペイント代表佐々木が常務理事を務める全日本災害住宅レジリエンス協会が、2019年の台風で深刻な被害を受けた千葉県長生村、また千葉県東金市と、災害時の復旧活動と防災減災活動の協力に関する協定を結びました。有事の際、地元工務店では対応しきれない規模の住宅被害があった時に、被害調査や物資の確保、復旧工事などに従事するための協定です。
有事の際に、地域の皆様から必要とされる会社であるとともに各市町村との連携を深め、地域の皆様とスタッフの安全も守れる会社にレベルアップをし、皆様の安心で安全な暮らしを守れるよう、さらに取り組んでまいります。