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【ミサワホーム住宅】屋根外壁塗装工事する際の現地調査&お見積りポイント

  • お役立ち情報

ミサワホームでの屋根外壁塗装ポイント【外壁編】

ミサワホーム住宅の場合、外壁材は「クラスティング」というサイディングボードを使用していることが多いです。

クラスティングボードの厚みは大体15mmという規定があります。一般的に安価で出回っている汎用品のサイディングは大体14mmですので、厚みがある良い外壁材と言えます。

また、意匠性が高いので人気があります。「自然な石肌調」「レンガ調」といった様々なデザインがあります。

またミサワホーム住宅の場合「SAKURA(サクラ)タイル」というタイルを外壁に貼っているパターンもあります。

今回例にあげるお住まいはサイディングノードですので、劣化診断するポイントは一般的なサイディングボードと同じになります。
こちらのお住まいは築20年前後です。築10年目の時にミサワホームさんで屋根外壁塗装工事を行っています。その際、岩肌のデザインを残す目的で、表面をクリヤー塗装を行って外壁を保護していました。

そんな外壁の現地調査を行うポイントは、主に「サイディングボード自体の劣化」「シーリング(コーキング)の劣化」があるかどうかになります。

写真のようなシーリングの状態ですと、シーリングが破断していて水を吸いやすい状況となっています。

ユウマペイントの場合、シーリングは増し打ちではなく撤去打ち替えにて施工を行います。
  
クリヤー塗装で外壁の表面を守ることができていても、要所要所にあるシーリングの撤去打ち替え工事をしっかりと行わないと、厚みが担保できないためシーリングが切れてしまうことがあります。

表面は塗装してあるのですが、シーリングの横の部分は塗装されていないので、この部分から水を吸うことで、サイディングボード自体の「反り」などの原因につながりやすいです。

こうした場合、「含水率計」を使って調査する会社さんがあります。ユウマペイントの場合、全部が全部を含水率計を使って調査をすることはありません。前日のお天気によって含水率は大きく変わってしまうからです。
  
ですので外壁塗装工事を行う前にしっかり調査を行っていれば問題ないです。
  
明らかに様子がおかしい場合などは、目視で水まわりの中でもお風呂場の裏やトイレの裏など、水分が溜まりやすいところをチェックします。
  
2023年現在、パフォーマンス的に外壁の含水率を測定するのが流行っていますがユウマペイントの場合は、必要に合わせて測定するだけで十分と考えています。
外壁に一部、変色している部分があります。これは、流れてきた雨水を下から吸い上げてしまっていることで起きている現象です。手で触ると他の部分の外壁よりもボソボソとした感触です。
  
こうした外壁部分の塗装が注意が必要です。
北面といった日当たりの悪い部分の外壁には、カビやコケが付着することがあります。写真の緑っぽく見えているのがカビやコケになります。
1回目の外壁塗装の際にクリヤー塗装を施した場合、表面がツルツルの状態です。ですので「難付着サイディング」に塗装する場合と同じような考え方で、しっかり密着する下塗り材を選定し、中塗り→上塗りを行っていくことが大切です。
  
安易に一般の下塗り材で施工しても密着せずに剥がれてしまう可能でがあるからです。
外壁の中に「タイル」が使用されている場合があります。このタイルも1色で塗りつぶすのではなく、目地を活かした塗装を行うことが可能です。
お客様よりよく頂く質問の中に「物置が外壁にすき間なく設置されているのですが、どのように塗装するのですか?」と聞かれることがあります。
  
物置などは足場を設置する前に移動させて塗装を行います。こうした移動については私たちのほうで行いますのでご安心ください。塗装工事完了後は元の場所に戻します。
2回目の外壁塗装でもクリヤー塗装を希望される場合のデメリットとして、傷や欠けといった補修部分は跡として残ってしまう点です。

ですのでクリヤー塗装で塗り重ねるよりは、難付着サイディング用の下塗り材で塗装して塗膜厚をつけ、そのあとの中塗り→上塗りで意匠性のある模様を再現させてあげる工法をお勧めします。
  
せっかくの意匠性を塗りつぶしてしまうのはもったいないです。塗料の中には石粒入りの塗料があります。そうした塗料で外壁を塗装することで、意匠性だけでなく、耐久性も確保することができるのです。

ミサワホームでの屋根外壁塗装ポイント【付帯部編】

庇(ひさし)などの部分は、ステンレスやアルミになっていることが多いので、塗装ができるできないの見極めが必要になります。今回のお客様のお家は「金属」でしたので、塗装することができます。
 
アルミでできている場合、表面がツルツルしているので塗装の密着が悪く、剥がれてしまうことが多いので塗装することはお勧めしていません。
余談ですがこうした玄関タイルにひび割れや欠損が見られる場合があります。

直に足場を組んでしまうと割れてしまう可能性がある場合は、緩衝材や板を入れて、割れないような工夫をして足場を組ませて頂きます。

ミサワホームでの屋根外壁塗装ポイント【屋根編】

屋根は一般的なスレート屋根や、「塗装ができない屋根材」の1つである「グリシェイドネオ」が使われていることがあります。写真はグリシェイドネオになります。

一見すると普通のスレート屋根と見た目は変わらないです。

このお客様、前回の工事の際は屋根は塗装でメンテナンスを行っています。
グリシェイドネオという屋根材は、「アスベスト使用禁止」になった時代に製造された屋根材で、素材自体が非常にもろく、割れやすいのが特徴です。

割れた屋根材が屋根に残ったままですと、強風が吹いた際に飛んでいき、近くのお家に損害を与えることで、被害が拡大する可能性があります。

その場合、いくら塗装を行っても素材自体から剥がれてしまうので、意味がない状態になってしまうのです。こうした屋根材の場合は、カバー工法や葺き替えで施工を行うことをご提案いたします。

ハウスメーカーさんとはいえ、屋根材は屋根メーカーが製造しているものです。それがノンアスベストの事態に製造された屋根だとしたら、どうしてもひび割れや欠けなどは発生してしまいますので、「ハウスメーカーだから安心」ではなく、大切なお住まいを守るため、台風などの天災があった際に被害を最小限で抑える「減災」のためにも、カバーや葺き替え工事をご検討されることを推奨いたします。
ユウマペイントのYouTubeでも紹介をしていますが、屋根を塗装する場合は「縁切り」作業がとても重要になります。

縁切りは、雨水を吸い上げてしまう「毛細管現象」を予防するために「タスペーサー」を挿入して水の通り道を確保する作業になります。
今回のお客様の屋根を見ると、前回の塗装工事の際、タスペーサー挿入・縁切り作業を行っていなかったので、水が溜まってしまい吸い上げてしまった跡が残っている状態でした。
アスベストが入っていない屋根は素材自体が脆いので、一般的なスレート屋根よりもひび割れが多く見受けられます。

前回の塗装でひび割れを補修した場合、ひび割れ部分はコーキングで補修を行ったあとに塗装工事に入っていくのですが、塗装工事を行う際に屋根の上に職人がのぼって作業を行います。屋根を踏んで歩きますので、コーキングで補修した部分の他にも新しいひび割れがどんどん発生してしまいます。
  
ですので、ユウマペイントではノンアスベストの屋根に対してはカバー工法か葺き替えでご提案をしております。

また、よく頂く質問に「ハウスメーカーさんでも塗装を行いますか?」があります。ハウスメーカーさん=安心と思う方も多いと思いますが、担当者レベルで「ノンアスベストの屋根かどうか」を見極められないと塗装でメンテナンスを勧めてくる場合があります。会社さんが持つ知識の違いでノンアスベストの屋根を塗装してメンテナンスを行うという提案は出てきます。

ハウスメーカーさんだから安心ということではなく、「知識があるか」「専門性があるかどうか」といった目線で塗装会社さんを選んでいただくことが安心安全な暮らしを守っていくことができるポイントになります。
また、ノンアスベストの屋根で「天窓」がついている屋根があります。「天窓があってもカバー工法は出来ますか?」といったお問い合わせをいただきますが、まわりの金物をしっかり付ければカバー工法は可能です。稀に、天窓から雨漏りしている場合があります。雨漏りしている屋根のカバー工法を行う場合は、今後天窓を使用しなくてもいい場合には撤去し、平らにしてからカバー工法を行います。天窓自体アルミの窓の製品なので、築年数25年ほど経過すると雨漏りや水がまわってしまうリスクが高くなってしまいます。なので、撤去をしたうえでカバー工法を行うことをお勧めしています。

ミサワホーム住宅での屋根外壁塗装ポイント【まとめ】

ミサワホーム住宅の場合、デザイン性の高い外壁材なので、クリヤー塗装だと塗膜の割れや補修跡がそのままになってしまうので、耐久性の高い石粒調の塗料で施工することがポイントです。難付着サイディングの外壁材なので、専用の下塗り材を使用して塗装を行う必要があります。
また、シーリングは増し打ちではなく撤去打ち替えを行います。

「なんでも塗装」ではなく、現地調査の際に「●●部分は交換」「●●部分はこのまま塗装」などがご提案できる会社さんを選んでいただけると良いと思います。

また、塗装ができない屋根材の場合は、カバー工法や葺き替えを行い、建物を守るだけでなく、台風などからの被害を最小限に抑える「減災」の考え方で施工されることを推奨いたします。
 
もちろん、中には気にせず塗装ができるとご提案している塗装会社さんも多くいらっしゃいます。
大切なお住まいを守るためにはどのような工事を行うのが一番いいのかを、決してお見積金額だけでなく、施工内容や保証、アフターの部分でもしっかりと比較していただくことをお勧めいたします。

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